あらゆる教科でつける漢字力

《ねらい》 社会や理科などの授業の中で、漢字を書く力をしっかりとつけます。ポイントは、教師によるノートチェックです。
《すすめ方 漢字は漢字で書かせる。》
 授業の中で、教科書の一文をノートに写させることがあります。
 まずは写させる文を連れ読みさせます。
教師「ろうそくを燃やすと、酸素が減り、二酸化炭素が増えます。」
子ども全「ろうそくを燃やすと、酸素が減り、二酸化炭素が増えます。」
教師「書きます。漢字は漢字で書きなさい。」
 教師も板書します。教師が板書し終わって、10秒ほど経ったら、書けている子に手をあげさせます。
教師「今書けている人は合格です。先生が書き終わってから10秒以内で書ける   ようになりなさい。」
 ノートに正しく書けているか、まず本人にチェックさせます。
教師「ノートを見て読みます。サンハイ。」
子ども全「ろうそくを燃やすと、酸素が減り、二酸化炭素が増えます。」
教師「漢字は全部で10個です。合ってますか?」
子ども「合ってます。」
 これで、ほとんどの子は、正しく書けます。あくまで、ほとんどです。
 最終的には、教師が一人一人の子のノートをチェックする必要があります。
 私の場合、最後に「今日学んだこと」を書かせるので、それが書けた子からノートを持ってこさせます。
 そして、さきほどの書いたところを見て、
教師「合格。」
教師「酸素の酸が配るになってます。書き直し。」
教師「減るという漢字がまちがってます。書き直し。」
というように、点検をしていくのです。
《成功のポイント 見るポイントを絞る》
 小刻みにノートチェックしようと思うのでしたら、たくさん見てはいけません。
 子どもが間違えやすい部分だけ見るのです。
 さきほどの文であれば、酸素の「酸」二酸化炭素の「炭」減るの「減」です。
 子どもがどのような漢字を間違えるかは、ノートチェックを続けている内に、自然と予測できるようになってきますよ。
《こんな場合は 書き直しを嫌がる子には》
 書き直しを嫌がっても、必ず書き直しをさせます。ここを譲っては、子どもに学力をつけることなどできません。ただ、事前に「書き直しをしてもらいます」という予告をしておくのも大事です。

(2006.5.9)