2組の先生がお休みだったので、自習に入りました。
子ども達のやることは、詩の視写です。
視写のさせ方が、なかなかよく考えられています。
1.詩の行や言葉の数だけ、書かれたマス目入り紙を下に敷く。
2.その上に、上質紙をのせ、すけてみえるマス目に合わせながら、詩を視写する。(教科書を見ながら。)
この方法ですると、真っ新な上質紙に、詩が列もそろって、正しく視写されるわけです。授業参観のための教室掲示に、ぴったり使えます。
詩の題名は「かがみのそばをとおるとき」です。
よくある写し間違えは、「とおりすぎる」を「とうりすぎる」と書くパターンでした。
視写ができた子は、上質紙のあいた余白に、教科書の挿し絵を参考に、絵を描くことになっています。
後半、少し騒がしくなってきたので、
「正しく書けてるかどうか、読んでみよう。さんはい!」
と、一斉読させました。
まあ、読んだだけで間違いに気づくとは思いません。
一斉読させることで、クラスの中に、少し締まりを入れたかっただけです。
一回読ませたあと、次のように言って、さらにもう一回読ませました。
『「わらってみる」で笑ってない。「おこってみる」で怒ってません。今度は、表情を入れながら読みなさい。さんはい!』
理由は何でもいいのです。
2回読ませた方が、みんなで読んだ、という余韻が残るのです。
また、何か言って2回目を読ませることが、「指導」とも言うのです。
最近、授業の流れの中で、笑いを生み出せる時が、よくあります。
例えば、ひき算の筆算。
『最初に何をしますか。』「4-2をします。」『そうだな。』
『4-2はいくつですか。』「2です。」『その通り。賢い。』
『次に何をしますか。』
列の前から、私が指名して当てていきます。でも、上記のように問うた時、すぐに即答できない子もいます。
『次に、散歩するんですか。』
『バイキンマンをやっつけに行くんですか。』
これで、笑いが生まれ、気まずい雰囲気が吹き飛ぶのです。
(1999.9.8)