《ねらい》 理科・社会などの写真やグラフから、気づいたことを箇条書きさせます。思考力を鍛え、しかも短文づくりの練習になります。
《すすめ方 気がついたことを箇条書きさせる。》
例えば、地層の写真から気づきを書かせます。(理科「大地のつくり」より)
(地層の写真を簡単にスケッチさせて色づけしてから書かせると効果的です。)
「写真を見て、気がついたことをノートに箇条書きしなさい。」
最初の頃は、箇条書きについても説明しておきます。
「箇条書きというのは、短い文をいくつもいくつも書くことです。」
この気づきの短文を黒板にも書かせます。
「3つ以上書けたら、持ってきなさい。」
ノートを持ってきた子に、1つ選んで黒板に書くように言っておきます。
黒板には、縦書きで子どもの気づきが並びます。短文の下には名前も書かせておきます。
黒板が子どもの気づきで埋まったところで、左から右へ読ませていきます。
「土がさらさらとぼこぼこがある。」
「さばくみたい。」
「石がいっぱいある。」
「たぶん土がさらさらなのは、その土をほったからかな。」
「岩がいっぱい。」
「しまもようになっている。」…
短文づくりは、国語の学習だけでなく、様々な教科の中で、学習に関連づけて行うと効果的です。
《成功のポイント 評定基準を示す》
「6個書けたら、6年生レベル合格です。」
というように評定基準を示すと、こどもは合格レベルめざしてがんばります。
「今までの最高は18個でした。」
ということも言うと、最高記録を更新しようとがんばる子も出てきます。
《こんな場合は 短文づくりが苦手な子には》
「まだ一つも書いてない人は、立ちなさい。」
難しいことを要求しているわけではないので、無理にでも書かせます。
「思いついたら、すわって書きなさい。」
それでも書けないような子のためのヒントが、黒板にあります。3つ書けた子から黒板に書かせてたものが参考になります。
「黒板を参考にしてもいいですよ。」
あらゆる教科で、気づきを書かせる短文づくりをさせている内に、どの子もスラスラと書けるようになっていきます。
(2006.5.12)