戦国時代の学習をまだやっています。歴史人物資料集を作り、選んだ人物の生き方を一文で書かせ、それを証明するエピソードを5つカードに書かせ、最も象徴的なエピソードを班で1つ決める、というところまでしたのです。
織田信長の場合、次のようなものが各班から出されました。
①鉄砲を大量に用いた戦いの方法をとり入れ、対立するまわりの大名をつぎつぎと破った。(1班)
②1573年将軍、足利義昭を京都から追放して、室町幕府を滅ぼす。(2班)
③だれでも自由に商売をできるようにした。(3班)
④1575年長篠(愛知県)の戦いで甲斐(山梨県)の武田勝頼を破る。(4班)
⑤織田信長は、1575年、長篠の戦いで甲斐の武田勝頼を破る。(5班)
⑥1573年将軍足利義昭を京都から追放して室町幕府を滅ぼす。(6班)
⑦鉄砲を用いた新しい戦法で対立するまわりの大名を次々と破り、天下統一をすすめたが、志しながら明智光秀に殺された。(7班)
⑧1575年武田勝頼の騎馬隊と徳川織田の鉄砲隊で戦った。無敵といわれた武田軍だったが、最強の鉄砲に負けてしまった。(8班)
それぞれの班のものを1つのキーワードで表すと、
①鉄砲 ②室町幕府を滅ぼす ③自由な商売 ④長篠の戦い
⑤長篠の戦い ⑥室町幕府を滅ぼす ⑦鉄砲 ⑧鉄砲
長篠の戦いは、鉄砲を使っての勝利の言えますから、5つの班は、象徴的なエピソードとして、「鉄砲」を選んだわけです。
言葉を変えれば、信長は西洋文明を取り入れて、天下統一をめざした、といえます。
さて、私としては、こんな感じでまとめられるのですが、どうも子どもは今ひとつわかってないところがあるような気がします。
こんなことで時間をかけてないで、教科書をじっくり読ませ、重要語句を暗記させる方がいいのかもしれません。
次の時間は、まず「織田信長」に焦点をあて、長篠の戦いの意味みたいなものを考えさせてみたい。
何しろ、天下統一をめざした人物の代表として、「織田信長」を選んだ子が、38人中21人いるのですから。
渡辺昇一氏も『かくて歴史は始まる~逆説の国・日本の文明が地球を包む~』(クレスト社)の中で、織田信長を大々的に取り上げていたのですから。
(2001.9.16)