《ねらい》 教師が読み、同じところを子どもが読む。この連れ読みは、授業 の様々な場面で活用することができます。
《すすめ方 なぜ連れ読みをするのか》
「先生が読んだら、次に、みなさんが先生が読んだのと同じところを読みます。」
いきなり、連れ読みをさせます。
教師「創造、サンハイ」
子ども全「創造」
教師「必ず字を目で追いながら読みなさい。一まいの紙から、」
ここで教師が手の平を子どもたちに向けると、「サンハイ」と言わなくても、子どもたちは連れ読みします。
子ども全「一まいの紙から、」
教師「教科書は両手で持ちます。船が生まれる。」
子ども全「船が生まれる。」
教師「先生と同じぐらいの速さで読みなさい。飛行機が生まれる。」
子ども全「飛行機が生まれる。」
教師「一かたまりのねん土から、」
子ども全「一かたまりのねん土から、」
教師「象が生まれる。」
子ども全「象が生まれる。」
こうして、扉の詩を最後まで連れ読みさせます。
教師「今のように、先生が読んで、同じところをみんなが読むのを連れ読みとい います。連れ読み、サンハイ。」
子ども全「連れ読み。」
教師「これから国語だけでなく、社会や理科や他の学習でも連れ読みをします。 先生が読んだときに、読めない漢字があったらしっかり覚えて、連れ読み していきましょう。」
《成功のポイント 子ども全体をしっかり見る》
教師が教科書に釘付けになってはいけません。教師が読み終わると同時に、子ども全体を見回し、子どもの読みを身体全体で受け止める姿勢をとります。
(この子は口をあまり開けてないな。)
(教科書見ないで言っているな。)
ということを教師が看取る必要があります。
教科書を見ていないような子は連れ読みのあとに個人指名して読ませたり、読む姿勢がわるい子は連れ読みの間にそっとなおさせたりします。
連れ読みの間に、たくさんの指導を教師はすることができるのです。
(2006.5.15)