答えが2つある場合もある

 念のため、指示語の指すものを探す問題をもう一問出しました。詰めです。

 今、世界で使われている点字は、一八二五年、フランスのルイ=ブライユという人が考え出したものです。日本では、それを五十音に組みかえて使っています。この点字は、たて三点、横二列の六点で一文字が作られています。

 上記の二つ目の文をノートに写させ、それが問うてるものを聞きました。
 予想してた答えは2つでしたが、実際は5つ出されました。
 A点字(7人)  B世界で使われている点字(7人)
 Cたて三点、横二列の六点(3人)  D一八二五年(1人)
 Eフランスのルイ=ブライユという人が考え出したもの(3人)
 AとBは予想通りでしたが、後は予想外でした。
 Cは、指示語の答えがあとにあることを忘れています。
 Dは、指示語に当てはめてみると違うのが分かります。
 よく考えてみると、違いを出してくれるから、学びの確認ができるのです。
 Aは、まちがいです。点字だけでは、日本の点字か世界の点字かが分からないからです。
 BとEは、正解です。何しろ、世界で使われている点字(B)は、フランスのルイ=ブライユという人が考え出したもの(E)なのですから。
 答えが2つあることに驚いていた子がいました。面白いですね。

(2008.9.25)