「心で読む」とは?

「手と心で読む」の作者:大島健甫は、19才の時に目を悪くして入院します。 ですから、それまでは「目で読む」だったわけです。
 それが、今は「手(指)で読む」ようになっています。
「その間にあったことで、分かったこと・気がついたこと・思ったことを場所を 考えてノートに書きましょう。」
こう発問しました。

目で読む。
  ・十九さいのとき、きゅうに目を悪くした。
  ・急に目を悪くして入院した。
  ・点字を覚える気にはなれなかった。
  ・新聞の大きなみだしをよんでいた。
  ・なぜ心のふるさとを失うのか。
  ・ぼくもしたしんでいた文字とはなれるのはいやだな~。
  ・小さい字は、読めなかった。
  ・どうして少しあつめの紙と思った。
  ・母は点字を打つのはどれぐらいかかったの。
  ・母が点字を習いにいった。
  ・母が、「勉強してみよう」といった。
  ・お母さんは、やさしい。
  ・母は、いつのまに点字を習いに通っていたのか。
  ・大島さんは点字になれてるかな。
  ・お母さんは、北原白秋の詩を自分で打ったなんてすごいと思った。
  ・ようやく一ぺんの詩を読んだ。
  ・何日もかかって点字を読んだという事がわかった。
  ・がんばって点字を覚えた。
手(指)で読む。
  ・点字をよめるようになった。
  ・大島さんは、読みたい本がまだ、点字になっていないのが、もどかしく、なってきた。
  ・点字図書館で点字の本をかりるようになった。

 心に関係する気付きに、○をつけていき、その○はなぜつけられているかを子どもたちに予想させました。(分からなかったですが。)
 目を悪くしてから、手で読めるように至るまでの作者の思い(心)を読み、その作者を支えた母の思い(心)をも読みとることが、心で読むことにつながっていくのです。

(2008.9.26)