指示の徹底・全員発表

 講座で話をしていると、自分の行為の意味を意識できるようになります。
 昨日の1時間目、漢字スキルのやり方を確認しながら、新出漢字を2文字しました。目をつぶって書けるようになるまで指書きすることを強調したのです。
 その次に、国語ノートの1行目、上から2cmぐらいあけたところから、「夏休みの思い出発表」と書かせました。(これは、指示通りさせるための布石です。)
 昨日の宿題として、「夏休みの思い出30秒発表の練習」を出しました。
 今回は、その発表を聴きながら、ノートに発表者名と評価(◎○△×)と秒を書かせていくことにしました。(聴く力をつけるためと空白禁止のためです。)
 2学期も始まったばかりのせいか、発表と発表の間に、間が生ます。
「発表してない時間は無駄なので、放課後取ることにしようかな。」と詰めます。
 結局、1時間目に1回以上発表したのは、14人。(25~35秒の間以外は、不合格。合格できるまで発表することにしている。)
 残り9人は、まだ1度も発表していない。
「4月、5月は全員に発表させ、発言耐性作ることが大切です。」
と、講座で常々言っていることが頭に浮かびます。
「まだ1回も発表していない人は、あとで必ず発表してもらいます。」
 4時間目の終わりごろに、この9人の発表をこれも指名なしで発表させていきました。ちゃっちゃと発表しないと、4時間目が終わり、全員の帰りが遅れるという追い込みもかけています。
 4時間目の最初は、名句カルタをやり、算数の答え合わせをしました。
 だいたい1人1ページずつ、全員に答えを言わせていった途中で終了。
 4時間目終了まで残り25分です。
 まだ連絡帳も書いていません。
 まだ短縮中で給食もありません。
 ここで、9人分の発表が遅れたら、すべてが遅れ、帰るのも遅れるということになるわけです。
 そのことが分かっているのでしょう。9人の子は、ほぼ間をあけずに、発表していきました。(このとき、1時間目の発表で不合格だった子は発表させません。)
 今日一日で、30秒発表に合格した子は10名。残り14名が来週再度発表です。 残り14名にしても来週は授業の終わりぐらいに発表を組み、時間内で14名全員が発表しなければ休み時間を延長するという追い込みをかけたいと思います。「自分が発表しなければ、全体に迷惑をかける、だから発表する」というのは、一つの免罪符でもあります。自分から進んで発表するのは恥ずかしくても、仕方なくならできるという心理が、子どもの中にあったりするからです。
 指示の徹底、全員の発表、それをするための追い込み、これらのことが授業しながら思いつけることが、講座で話してるおかげなのでしょうね。

(2009.8.28)