自分と主人公の体験を比べる

 子どもの書いた読書感想文を紹介します。

  『わたしのいもうと』を読んで               
 わたしはこの本を読んで、いもうとにとっての転入とは、うれしかったのかなと思いました。たぶん、妹は後から、前の学校に、もどりたい!!と思ったんだろうな。もっともっと遊びたかったという気持ちは、とても伝わってきました。へやにまでとじこもって、とてもショックをうけたのだろう。食べる物もがまんしてまで…。
 私もいじめられた時がありました。つらいけど、2、3人たよれる友達がいたのです。もし、その友達がいないと、ご飯は食べるけど、ずる休みなど多かったかもしれません。
 でもいもうとは誰1人たよれる友達がいないのは、とてもかわいそうです。
 いもうとをいじめる子達は、なぜいじめるのか?いもうとは、悪い事は、1つもしていない。いもうとが死ぬのはとてもかわいそう。

 二段落目の「2、3人たよれる友達がいた」が、鈴木さんにとっての救いだったようです。いじめられ、誰も信用できなくなってしまうと、自分の心を閉ざすしか道がなくなってしまいます。
 山田式読書感想文は、自分の体験と、本の登場人物の体験を比較することで、自分の考えや思いを引き出していくわけです。

(2009.9.11)