神戸で「岸本裕史・福山憲市・水野正司ジョイント講座」があった。
まずは、水野正司氏の「学級づくりと学力づくり」から。
最初は、手話の授業の模擬授業をされた。とてもシンプルで、誰でも追試できる内容だった。これは、9月の学習参観でやってみたい。
そのあと配られた「こんなことやってました実践50」という冊子が圧巻だった。これだけで、この講座に参加した価値があるというもの。
(体育上達講座でも、「これだけで、この講座に参加したかいがある」という内容のものを一つはあるといい。そういうおみやげがあってもいい。)
(2)「しゃべる」「話す」を区別する
水野氏は現在、教務で担任ではない。あるクラスで補強に入り、課題について説明する。すると、決まって「~していいの?」と友だち言葉で言ってくる子が出てくる。
「ここが戦いです。」と水野氏。
水野氏はその子に対して、きびしく丁寧に話すことを要求するのである。
「言いなおしなさい。」「ていねいに言いなさい。」
最初の「~していいの?」に対して、「いいよ、いいよ」と気安く答えると、もうその学級で1時間は騒然としたものになるということだ。
(19)順繰り読み
子どもが音読をして、つかえたりまちがえても、まわりの子ども達に絶対教えさせない。あくまでも、その子が考えることが大切。「教える資格があるのは、教師だけ。」という水野氏の言葉には、教師としての気迫があった。
(23)フラッシュカード
実演してくれた。私がやってきたフラッシュカードと、大きく違うところが、2つあった。
1つは、カードの大きさ。横長で、20cmぐらいの長方形大であった。
2つ目は、カードが厚紙だった、ということ。私は画用紙でやっていた。
私とめくるスピードが違うのは、大きさと厚さの違いだと思った。水野氏のめくり方が、だんぜん速かった。
「フラッシュカードは、暗記が目的ではありません。みんなで声を合わせることによって、快適なリズムを味わうことにあるのです。」と、水野氏。
☆水野学級の朝
朝の学級の様子をビデオで見せながら、水野氏は次のように言った。
「教師はなるべく話さない。話せば、にごります。」
それと関連して、少林寺拳法の話が出た。
「自分から技を出すのは、不利になるのです。」
教師がまず観る側になって、子どもの間違いを徹底的にやり直させるのである。
(1998.8.2)