時間の計算

 3年の算数で「時間の計算」を教えました。
 ここは概念的に、3年の子には難しいところです。時間は60進法です。10進法に慣れている子どもだからこそ、難しいのです。
【導入】
「時計を見ます。今、何時何分ですか。さんはい。」
「10時50分。」
「午前か午後をつけると、さんはい。」
「午前10時50分。」
「2時間目って、何時何分に終わったんですか。」
「10時20分。」
「休み時間って、何分あったの。」
「20分。」
「1時間目の休み時間って、何分あるのかな。」
「10分。」
 時刻と時間を身近な生活とつなげて意識させるところから導入しました。

【文章問題の扱い方】

 かずやさんたちは、午前10時10分から午前10時30分まで、大むかしの生きもののコーナーを見学しました。
 かずやさんたちがこのコーナーを見学した時間は、何分ですか。

 連れ読みで1回。立って2回読ませました。
「前向いて1回、後ろ向いて1回、合計2回読んだらすわりなさい。起立。」
 次に、問題に対してのイメージを深めさせます。
「これは、何のお話ですか。」
「大むかしの生きもののコーナーを見学する話。」
「聞いていることは、何ですか。聞いている文に線を引きなさい。」
 最後の文が、聞いている文です。
「だから、答えは、何分になりますね。」
 この後は、教科書の時計の絵を使い、数直線を使い、式と筆算を使い、答えが20分であることを確かめていきました。

 はくぶつかんを出て、50分間歩いて午前11時40分に学校につきました。
 はくぶつかんを出た時こくは何時何分ですか。

 過去にさかのぼる問題です。
 イメージを深めるために、全員立たせ、歩かせました。
「はくぶつかんを出て歩きます。50分立ったらすわります。」
「5分、10分、…、45分、46分、…、49分、49分30秒、…、49分59秒、50分。」
「はい、学校に着きました。」

(2007.5.11)