伴先生は、「白」について、いろいろな発問をされました。
どんな感じですか。
「清潔な感じです。」「純粋な感じです。」
と答えられたら、合格です。
○○しい、という形で答えなさい。
「すがすがしい。」「まばゆらしい。」で合格。
漢字二字で表しなさい。
「清潔」「純情」は、合格。
「純白」は、「白の説明に白を使っているので、失格です。」となるのです。
彼女を色に例えるなら白だ。
この文に、なぜならばをつけて続けて書きなさい。
「彼女を色に例えるなら白だ。なぜならば、一点のにごりのない正確だからだ。」
というように続けられれば合格となります。
人生とは、白色だ。
この文のあとに続く文を考えて書きなさい。
「人生とは、白色だ。そこから色をつけていくのだ。」
と、書ければいいのです。
白という色のイメージをふくらませるために、このように問いを出していくというのが、すごいです。
けっして、誰も答えられない、という問題ではありません。
個別評定によって、合格・不合格がはっきり続けられるので、適度の緊張もあります。そして、とても知的なのです。
この後、教材文の「海のいのち」に出てきた緑色のイメージを問うていったのです。
伴先生の問いに答えながら、語彙が豊富でないと国語の授業はできないな、と思いました。やっぱり読書が必要ですね。
(2002.8.21)