今年度の研究授業で、5年と6年は説明文教材でします。
どちらも1学期中に授業をします。そのため、どちらの学年も国語の教科書の最初に出てくる説明文で授業をすることになります。
説明文の授業に慣れさせるために、投げ入れで私が説明文の授業をしました。
今日は、6年生で、1年の説明文「じどう車くらべ」を教えたのです。
短い教材なので、全文を以下に紹介します。1年のために、ひらがなになっている言葉も漢字に直し、形式段落もつけておきます。
自動車比べ
①いろいろな自動車が、道路を走っています。
②それぞれの自動車は、どんな仕事していますか。
③そのために、どんな作りになっていますか。
④バスや乗用車は、人を乗せて運ぶ仕事をしています。
⑤そのために、座席の所が、広く作ってあります。外の景色がよくみえるように、大きな窓がたくさんあります。
⑥トラックは、荷物を運ぶ仕事をしています。
⑦そのために、運転席の他は、広い荷台になっています。重い荷物をのせるトラックには、タイヤがたくさんついています。
⑧クレーン車は、重い物をつり上げる仕事をしています。
⑨そのために、丈夫な腕が、伸びたり動いたりするように、作ってあります。車体が傾かないように、しっかりした足がついています。
⑩はしご車は、火事のときに働く自動車です。
⑪どんな仕事をしていますか。
⑫そのために、どんな作りになっているでしょうか。
チャイムがなっても、まだ全員が揃っていませんでした。それでも、授業を始めていきます。
板書:ももたろう 大造じいさんとがん
「ももたろうや大造じいさんとがんのような文を何文というんですか。」
こう聞かれると分からないようです。
板書:物語文
「物語文といいます。5年で習った「和紙の心」は何文といいますか。」
「説明文。」
「この世の中で、物語文と説明文、どちらが多いですか。」
挙手させました。1対3の割合で説明文が多かったです。
「正解は説明文です。新聞や雑誌など、ほとんどが説明文です。会社で働くとき、マニュアルは全て説明文です。生きていく上で、説明文をしっかり読めるようになることがとても大切なのです。」
1)教材文を立って1回読ませる。
2)形式段落の番号を書かせる。
3)段落交代で読ませる。
4)問いの段落を見つけさせる。(②③⑪⑫)
5)問いの段落に対応する答えの段落を見つけさせる。
②→④⑥⑧ ③→⑤⑦⑧ ⑪→×(なし) ⑫→×
6)問いの段落と答えの段落を対応させて、一斉読み。
7)構成表を書かせる。
8)バス・乗用車の仕事と作りは一緒に書く。
9)広い座席とは、席自身が広いのか座席の数が多いのかを検討。
10)トラック・クレーン車・はしご車は、班で相談して書かせる。
11)各班に、それぞれの仕事や作りを発表させる。
もっと最初に、何回も読ませておくべきでした。1年の教材文だから分かるだろうというのが間違いでした。音読が読解の第一歩ですね。
(2007.5.14)