「欒」の授業展開

 以前作った漢字文化「むくろじ」の授業をホームページにアップするので、その解説書を書きます。
(タイトル:漢字文化「欒に込められた願い」)
 団欒の「欒」には、子どもの無病息災を願う想いが込められています。

《授業の流れ》
①「漢字は、たし算できます。木+木は、何ですか。」指名・クリック
②「そう、林です。」クリック
③「木+木+木なら。」指名・クリック
④「正解、森です。次は難しいよ。」クリック
⑤「木+1兆2兆の兆。」指名・クリック
⑥「そう、桃です。桃の右側の兆は、桃をパカッと割ったところを表しています。」
⑦「では、本日の超難しい問題。」クリック
⑧「糸+言+糸+木です。どんな漢字ができるか、ノートに書いてごらん。」
⑨「書けたらノートを持ってきます。」板書させ、発表。
⑩正解が出なかったら、教師が「欒」を大きく板書する。
⑪「欒というのは(クリック)こんな木です。別名、むくろじともいいます。」
⑫「この欒・むくろじを使って、ある遊び道具が作られています。さて、何でしょう。遊びの名前をノートに書いてごらん。」発表。
⑬「ヒントは、お正月の遊びです。」指名・発表。
⑭「正解は(クリック)羽根つきの羽根です。」
⑮「むくろじが羽根つきの羽根に使われたのには、理由があります。それは、むくろじがとっても縁起がいいものだったからです。」
⑯「では、むくろじを使うと、どんないいことがあるのでしょうか。ノートに書いてごらんなさい。」指名・発表
⑰「実は(クリック)むくろじには、子どもが病気にならない患わない、病気にならない、という意味があったのです。お正月に、羽根つきをするのには、みなさんが病気にならないで元気に育ってほしい、という想いが込められていたのです。」
⑱「むくろじは、数珠にも使われます。お釈迦様が、数珠には、むくろじの実を使った方がいいと、今から2500年も前に、言っていたのです。」
⑲「(クリック)さて、むくろじ・欒の前にある漢字を1字付け加えると、みんなが知っている言葉になります。」指名・発表
⑳「そう、家族団欒の団欒です。家族が数珠のように丸くなって、みんなで仲良く元気ですごしている様子を表しているんだね。」
(終わり)

(2004.8.5)