作文の書き方

 最近は、ずっと病院で、この考現学を書いています。(母の入院先にて。)

《ねらい》 原稿用紙の使い方や書き出しの工夫など、様々な作文のきまりや工夫を教えた後、それを復習するために、作文の書き方を示します。
《すすめ方 作文を書くための環境を整える。》
 原稿用紙の使い方や題名や書き出しの工夫などを教えたあとは、定期的に作文を書かせていきます。
(詳しくは「月曜日は作文の日」を参考してください。)
 作文を書かせる時、左ページにあるような「作文の書き方」を載せた模造紙を黒板に貼ります。最初は、何度か一斉読させるといいです。
(1) 国語辞典を用意させる。
 なるべく漢字で書かせるためです。分からない漢字は自分で調べて書く、という習慣をつけるためもあります。
 原稿用紙を配る前に、国語辞典を1人1冊ずつ用意させておくようにします。
(書き始めると、国語辞典をとりにいくのもおっくうなるものです。)
(2) 題名を工夫させる。
 題名だけ書かせて、教師に見せに来させてもいいです。
「もう少し作文の中味が分かるような題名にしてごらん。」
などのアドバイスをするといいでしょう。
(3) 書き出しを工夫させる。
 アの「会話文で書き出す」から、カの「体言止めを使って書き出す」まで、6つの方法が載っています。
「どの方法で書き出しをするか決まっている人は、手をあげましょう。
 会話文?動きのある文?絵になる言葉?…」
 とりあえず手をあげさせることで、書き出しに対する意識付けをします。
(4) 原稿用紙を正しく使って書かせる。
 机間巡視しながら、まちがった使い方をしていたら、その都度、直させていくしかありません。1年間指導して、正しく書けるようになったらいい、というつもりぐらいで指導していくといいでしょう。
《成功のポイント 時間で終了する》
 作文は、授業時間内で終了します。まだ続きを書きたいという子がいても、終了します。(教師が読んで、子どもに返却してから、続きを家で書いてきてもいいことにします。)この時間に、全員分を集めます。
 時間内に書き終わった子は、別のテーマで書かせます。
 作文の時間は、作文を書く、ということに限定するのです。
《こんな場合は コメントをどうするか。》
 基本的にコメントはしません。サインだけします。そうしないと教師自身が疲れて、作文を書かせ続けることができなくなるからです。

(2006.8.1)