おといろは

実機について 2016年2月登場。
「和」「輪」(わ)をテーマとしており、円や曲線を多用した筐体デザインが特徴。
筐体は「リフレクビート」と同様に、縦型液晶モニターがやや斜め向きに配置されている。
譜面が流れるレーンが画面奥に傾いており、「サウンドヴォルテックス」に類似したレイアウトになっている。
メインモニターの下端に重なる位置に、将棋の駒の様な形状の透明なパネルが並列に4個配置されており、
jubeat」の様にオブジェクトがパネルに透けて見える構造になっている。
音楽に合わせて流れてくるオブジェクトがパネルに重なった瞬間、タイミング良く該当のパネルを押す。
筐体両脇には特殊デバイスの「スライダー」がある。このオブジェクトの出現前には予告が表示される。
スライダーは円弧状のレールに沿って前後に走行する構造になっており、オブジェクトの指示に従って自分で動かす。
任意のスライダーを動かすと判定ラインも上下するようになっており、前方から迫るオブジェクトに高さを合わせなければならない。
画面両端は格子状のデザインになっており、ある程度スライダーとオブジェクトの位置を把握し易くなっている。
動かしているスライダーから手を離すと、重力に従って一番下まで自動的に戻る。
複数筐体による多人数プレイにも対応しており、「jubeat」の様に異なる難易度での同時プレイも可能な他、
4人対4人によるチーム戦も可能。筐体にマイク付きヘッドホンを接続すればボイスチャットも楽しめる。
更に筐体上部にカメラが設置されており、ゲーム中に撮影されたプレイ画像を動画サイトに公開する事も出来る。

【ノーマルノーツ】
パネル専用オブジェクト。透明パネルに重なった瞬間、タッチして消す。
「サウンドヴォルテックス」の様なパネルの区別は無い。

【ロングノーツ】
パネル専用オブジェクト。他のシリーズにも良く見られる長押し譜面である。
透明パネルに重なった瞬間タッチして、終点まで押したまま消えるまで保つ。
これも「サウンドヴォルテックス」の様なパネルの区別は無い。

【スライドノーツ】
スライダー専用オブジェクト。縦に伸びた黄色い譜面。
オブジェクトが両脇にある判定ラインに重なった瞬間、該当するスライダーを自分で任意の位置に動かす。

【シュートノーツ】
スライダー専用オブジェクト。縦に伸びた赤い譜面。
オブジェクトが判定ラインに重なった瞬間、同時に表示される上向き矢印に従い、該当するスライダーを勢い付けて動かす。
(キャッチフレーズにもある「輪投げ」のイメージ)

【チャージノーツ】
スライダー専用オブジェクト。縦に伸びた緑色の譜面。
オブジェクトが判定ラインに重なった瞬間、下向き矢印に従って該当するスライダーを一番下に固定した状態を保つ。
チャージの終点の直後はシュートノーツになっている場合があり、曲のフィニッシュに多用される。
シューティングゲームの「溜め撃ち」の様なイメージである。

ゲームルールは他シリーズとほぼ同様だが、ステージクリア条件が2種類用意されている。
出来るだけミスをせずにゲームを進めてスコアゲージを100%到達か、グルーヴゲージを70%超えるとステージクリアとなる。

2016年2月19・20日に開催された「JAEPO 2016」にて、「ノスタルジア(試作機)」と共にプレイ可能な状態で展示されていたが、
一般のアミューズメント施設でのロケテストも無く、最終的に販売は見送られた。
収録曲は後に「jubeat」「REFLEC BEAT 悠久のリフレシア」など、他のBEMANIシリーズに採用されている。

代表曲…「Moon shadow」-肥塚良彦-

作品について&戯言 2016年2月開催の「JAEPO 2016」は筐体の撮影がOKだったようで、会場に行けない作者はゲーム情報サイトのレポートを頼りに、
同時に展示されていた「ノスタルジア」と共にミニチュア制作に入りました。
一番の見せ場である両側のスライダーレールは曲面加工の苦手な作者には鬼門でしたが、
想定外にバランス良く綺麗に曲げる事が出来て、サクサクと制作が進みました。

「JAEPO 2016」開催直前には「eAMUSEMENT」でも、ミニゲームが遊べるティザーサイトがオープンして気分を盛り上げていました。
筐体ミニチュアも「JAEPO 2016」での発表後には既に完成していて、この後はいつもの様にロケテストで実物を体験して
本稼働を待つだけと思っていましたが、その後の続報も無く、一般のアミューズメント施設でのロケテストすら無く3年が経過…
当展示サイトではロケテスト版や試作機のミニチュアも展示していますが、このような開発中のゲーム筐体に関しては
公式発表があるまで、作品を展示サイトで公開しないと言う自主規制を設けています。
しかし、せっかく作ったのに我慢出来なくて、たまに話のネタとしてツイッターで公開したり、
他のミニチュア作品のジオラマの背景に紛れ込ませたりしてましたが、もう3年も経って公式の動きも無さそうなので、
「JAEPO 2019」終了後に全面公開に踏み切りました。
新規タイトルとしては「ラップフリークス」以来のお蔵入りになるんでしょうかねぇ。実際に遊んでみたかったのに非常に残念です。
2018年11月、某所で「キーボードマニア」のオフ会に招待されて参加したんですが、そこで実際に「おといろは」をプレイした方が居まして、
感想を伺ってみたら『スライダーが途中で引っかかって降りてこなかった』事が度々あったそうで、ひょっとしてお蔵入りの原因はコレなのかなぁ…


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