大塩と黒船来航

 いよいよ今日から「黒船の来航」の授業です。

①教P.74「農民の一揆と打ちこわしの件数」で気付きを書かせる(1分間合格2個)
②1782年の天明の飢饉…春から冷雨、洪水、浅間山の噴火で大凶作。人肉も食う。
 1833年の天保の飢饉…大風雨、洪水、冷害、米の買い占め、大塩平八郎の乱
2つの飢饉について話す。
③板書:1837年 大塩平八郎(1793~1837年)の乱
④1860~67年の一揆や打ちこわしは、なぜ起こったのかを考えさせる。
⑤板書:1853年 黒船(ペリー)の来航
⑥「ペリーは何をしに日本に来たのでしょうか。」予想を書かせて発表させる。
⑦資P.68「ペリー来航のころの世界のようす」を見させ、植民地について話す。
⑧「あなたが江戸時代に住んでいたら、開国に賛成ですか反対ですか。」
⑨理由も書かせて発表させる。
⑩吉田松陰が黒船で密航しようとして失敗したことなどを話す。
⑪板書:1854年 日米和親条約
    1858年 5か国と通商条約…開国(鎖国が終わる)
         不平等条約(治外法権・関税自主権がない)
⑫「開国によって人々のくらしはよくなったか、悪くなったのか。」

 実際の授業では、⑩と⑫を扱う時間はありませんでした。 ⑧⑨の開国に賛成か反対かの理由は2つ書かせてから持ってこさせ板書させました。(最初3つと指示したのですが、難しそうだったので2つに変えました。)

○仲良くしていたら困っている時にたすけてくれるから。(荒田)
×外国に食料を取られるから(奥原)
○食料が手に入るから。(石田)
×日本が不利な貿易をしないといけなくなるから。(舩倉)
×ほかの国に日本をとられそう(宮田)
○めずらしい物が入ってくるから。
○外国の文化を取り入れるため(藤本)
○外国と仲よくしていた方が良いから(浮島)
○外国のことをもっとしるため(山本)
○外国の物は安く買えるから(田中)
×しょくみんちかされるかのうせいがある。(乾)

 どれもそれなりにもっともな理由です。この中で田中さんの「外国の物は安く買えるから」をとりあげました。「外国の物を安く買えることはいいことですか、悪いことですか。」で、手を挙げさせました。悪いというのは2人だけです。
「日本のものが売れなくなるから。」
 開国によって、人々の生活は苦しくなって一揆や打ちこわしが起こったのです。

(2007.10.3)