富国強兵の是非を問う

「真の文明は 山を荒らさず 川を荒らさず 村を破らず 人を殺さざるべし」
 上記の言葉をノートに書かせ、
「誰の言葉でしょう。その人の載っているページを開きましょう。」
 人物名を言わせるのではなく、その人の載っている教科書や資料集のページを見つけさせるのです。
 私はサッと机間巡視をしながら、
「そこじゃない。」「そう、合ってる。」
と言っていきます。
 上記の言葉は、田中正造のものですが、教科書には載ってません。田中正造も名前だけで、顔写真は載ってません。
(資料集には顔写真があります。)
 この後、田中正造の載っているページを連れ読みしてから、次の問いを出しました。セレクト発問です。
「富国強兵をして、よかったのか。」
 よかった10人、よくなかった15人、と分かれました。
 理由を書かせ、話し合いの机にして、指名なし発表、討論をしました。
 最近、このスタイルの授業、一番しっくりきます。
 授業コンテンツを使う方が、逆にうまくいかない感じもあるぐらいです。

(2010.12.15)