グラディウス

―母なる惑星グラディウス―
この美しき星に亜時空星団バクテリアンの侵略の魔の手が伸び、激しい戦いを繰り広げていた
その猛攻撃により絶滅の危機に瀕している惑星グラディウスは、最後の手段である
超時空戦闘機ビックバイパーを発進させることになった

目指すは敵要塞ゼロス
この壮絶な戦いに終止符を打つには、敵軍の真っ只中へ進軍し、
その中枢を壊滅させるほか手立てはないのだ

さあ、発進だ!
ビックバイパーが今、壮大なる暗黒宇宙へ飛び立った!

実機について 1985年、コナミから登場した横スクロールシューティングゲーム。
公式には1981年に登場したシューティングゲーム「スクランブル」をリメイクしたゲーム。

2人交互プレイ可能。全7ステージ。
このゲーム最大の特徴はパワーアップ方式である。
ゲーム開始時の自機は機首から発射される通常弾のみの貧弱な装備だが、特定の敵を破壊して出現するパワーカプセルを取得し、
6種類の装備があるパワーゲージが任意の位置で点灯した時、パワーアップボタンで決定して装備する。

  • スピードアップ…自機の速度が一段階上がる。ミスしない限り減速は不可能。
  • ミサイル…自機下方に向けてミサイルを発射。命中するまで地面を這って移動する。
  • ダブル…前方と斜め上方に向けて弾が発射される。「レーザー」と併用不可。
  • レーザー…機首から貫通力のあるレーザーを発射する。「ダブル」と併用不可。
  • オプション…自機と同じ攻撃力を持つ無敵の球体が最大4個まで装備される。
  • ?…機首に歯車状のバリアが装備される。耐久力は敵の通常弾16発分だが死角が大きい。
これらの装備を如何に早く揃えて強化するか、或いはミス直後の立て直し(所謂、復活パターン)を構築するか、
非常に深い戦略性があり、復活パターン研究を極めているファンも多い。

ゲーム性も然る事ながら、当時としては非常に美しいグラフィックとBGMで瞬く間に人気を不動の物とした。
早くからパソコンや家庭用ゲーム機への移植も行われており、特にファミコン版は本体の売り上げにも貢献したとされる。
業務用続編として1986年にシステム面を大胆に変更した「沙羅曼蛇」が登場。その改良型として1987年「ライフフォース」が登場した。
1988年に上記の2作品から、自機の武装と一部のボスキャラクターを継承した正統続編「グラディウスII」が登場。
続く1989年の「グラディウスIII」のストーリー上では、最終目標であるバクテリアンを倒したために一旦、
グラディウスシリーズに終止符が打たれるが、その後も外伝的な展開は続き、1996年には「沙羅曼蛇2」、
1997年には「グラディウスIII」の3D高速面を元に開発された3Dシューティングゲーム「ソーラーアサルト」と、
同じ年にプレイステーション専用として「グラディウス外伝」が登場。
1999年に久々の業務用続編「グラディウスIV」、2004年にプレイステーション2専用に「グラディウスV」が登場している。
家庭用オリジナル作品を含めた上記の作品は全て『グラディウス正史』に組み込まれている。

作品&戯言 この作品は普通のテーブル筐体で作っても面白くないので「沙羅曼蛇」専用筐体を流用したという設定で製作しました。
どうしてもこのゲームの思い出が書きたかったんです。詳しい理由は「沙羅曼蛇」の解説記事へ。

※2014年7月追加

グラディウスシリーズ武装一覧
グラディウスシリーズに登場する全武装を、ウェポンセレクト画面風に描いたイラストを展示しました。
業務用・家庭用・MSX・携帯電話アプリなど、ほぼ全ての武装を網羅しています。
絵心の無い作者の渾身の作品(笑)


1985年…当時の作者は中学1年生。
このゲームとの出会いは自宅からも程近い、大阪市住之江区中加賀屋にあったゲームセンターでした。
ある日、兄貴や近所の友人達と件のゲーセンに遊びに行くと、何やら新しいゲームが入荷したという情報が…
既に人垣が出来ているそのゲームを覗いてみると、今まで見たことも無いような立体感のあるグラフィックと
何度も繰り返して聴きたくなるほどの美しいBGM。
それまで体験したゲームの中で、純粋にグラフィック・BGMが美しいと感じたゲームは
ゼビウス」か「ギャラガ」ぐらいしか無いと思っていた作者は非常に強い衝撃を受けました。
当時、自宅の近所にマニアックな業務用ゲームを入れる雑貨屋があったんですが、ラッキーな事にココにも入荷されました。
この店で早朝にプレイして偶然耳にした「モーニングミュージック」(バブルシステム立ち上げ時のBGM)も聞き惚れました。
まさか、約15年後に「キーボードマニア」で演奏出来るようになるとは…

ファミコン版も兄貴と貯めた小遣いを出し合って即日購入しました。
オプションが2個までと、ビッグコアが小さくなったのは唯一の不満でしたが、当時はかなり遊び倒しましたよ。
しかし、裏技のワープのお陰でステージ4が殆ど遊べなかったり(笑)。
(ステージ3でモアイを10体以上破壊すると言う簡単な条件のため)
PCエンジンやプレイステーションなど、ファミコン以降の家庭用移植作も所有しています。
しかし、ファミコン版以外は例のコナミコマンド入力無しではノーミスクリアもままならないヘタレっぷり…
因みに業務用・家庭用と数多いシリーズ中で、作者のお気に入りは「グラディウス外伝」です。
シリーズの常識を打ち破るような様々な冒険的演出も然る事ながら、高速ステージのドラマティックな展開は初めて見た時は鳥肌ものでした。
後は「沙羅曼蛇」「グラディウスリバース」「グラディウスII(PCエンジン版)」「グラディウスジェネレーション」の順かな?

グラディウスシリーズは本当に名曲揃いで、当時では珍しいサウンドトラックも発売されてました。
上の「キーボードマニア」の話にもあるように、1997年から始まった音楽ゲーム「BEMANIシリーズ」とも縁の深いゲームです。
例えば「ビートマニア」には「沙羅曼蛇」」のBGMのアレンジがあったり、「ビートマニアIIDX」には初代のメドレー曲や
「グラディウスII」ステージ1のアレンジなどが演奏できます。
さらに「ソーラーアサルト」のBGM作曲は、現在のギタドラシリーズや「jubeat」等の数々の収録曲を担当する泉陸奥彦氏が手掛けており、
「沙羅曼蛇2」のBGM作曲は、後に「ダンスダンスレボリューション」を担当し大ヒットに導いた前田尚紀氏である等、
「グラディウス」が存在しなければ「BEMANIシリーズ」は誕生しなかったと言うと、ちょっと大袈裟でしょうか?(笑)


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