◆乙種第四類危険物取扱者試験について
第四類危険物取扱者になるためには、都道府県知事の委任を受けた「一般財団法人消防試験研究センター」が実施する乙種第四類危険物取扱者試験に合格した上で、都道府県知事に対して必要な手続きを行い、免状の交付を受けなければなりません。
◆乙種第四類危険物取扱者の活躍の場
第四類危険物の取扱作業及び第四類危険物の取扱作業の立会いができ、また6カ月以上の実務経験を重ねると、第四類危険物について危険物保安監督者になることができます。主要な産業界の多数の危険物施設では、第四類危険物取扱者が活躍されていますが、それらの場の代表的な例としましては、下記のようなものがあります。
【事例】化学工場、石油精製工場、
石油コンビナート、
塗装工場、危険物製造所、
ガソリンスタンド、
タンクローリー 等
◆試験科目・問題数・時間
種類 乙種
試験科目及び問題数
① 危険物に関する法令 15問
② 基礎的な物理学及び基礎的な化学 10問
③ 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 10問
計 35問 試験時間 2時間
試験の難易:①は、 危険物取扱者の責務を
果たすのに必要な程度
②③は、高等学校卒業程度
◆試験の方法
5つの選択肢の中から1つを選ぶ五肢択一方式の筆記試験で行われます。問題用紙と解答カードが配布され、解答カードの正解番号を鉛筆で塗りつぶす、いわゆる「マークシート方式」で行われます。
◆合格の基準
前記の試験科目毎にそれぞれ100点満点で採点し、各科目60点以上を合格としています。
1科目でも60点に満たない科目があれば不合格となりますので、注意して下さい。
◆試験科目の一部免除
既に他の類の乙種危険物取扱者免状を所有している人は、「危険物に関する法令」「基礎的な物理学及び基礎的な化学」の2科目が免除されます。したがって、「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」のみを受験すれば良いことになっています。
◆受験資格
受験資格の制限はありません。国籍、年令、性別、学歴を問わず、誰でも受験することができます。
◆受験申請手続
① 受験願書は、一般財団法人消防試験研究センターの各都道府 県支部または各消防署などで入手し、受験 案内にしたがって受験手続を行って下さい。
② 他の類の乙種危険物取扱者免状を所有している人は、既得免状のコピーを添付しなければなりません。
③ 願書提出前6カ月以内に撮影した正面、無帽、無背景、上三分身像、縦3cm横2.4cmの大きさの枠無し写真で、裏面に氏名を記入した後、願書の写真貼付欄への貼付が必要です。
④試験の申請は書面によるほか、インターネットから行う電子申請が利用でき、一般財団法人消防試験研究センターのホームページにアクセスして行います。
◆合格発表と免状交付申請
一般に試験日から約1カ月後に、合格通知が郵送されるとともに、一般財団法人消防試験研究センターの各都道府県支部で氏名が発表されます。
合格通知書が送付された場合には、都道府県知事に対して免状交付申請を行います。手続きには「危険物取扱者免状交付申請書1通」、「合格通知書」、「手数料」が必要となります。
◆お問い合わせ先
受験に関する詳細につきましては、(財)消防試験研究センターさまのホームページをご参照願います。