製作裏話

裏話って程でもないですが、製作中に撮影した画像を晒してみます。
仕事が忙しくて製作する間が無く、さらに資料不足に持病の腰痛…
製作作業は大変ですが、何の変哲もない真っ白なプラ板が徐々に形に成って行く工程が非常に楽しく、なかなか止められませんねぇ。

「こんな物作って何の役に立つの?」なんて言う人が居るかもしれませんが、早い話が自己満足なんです。
「ゲームと模型、2つの趣味の究極の融合!」なんて言えばカッコいい(?)かもしれませんが、3歳頃からプラモデルを作り始めて約30年間、
市販のプラモデルも一通り作って飽きちゃったし、何か他人が作ってないような物を手掛けて自慢したかったんです。
当時、テレビで放映されていた某デザイン専門学校のCMキャッチコピーを借りれば…

『てってい的にやったものの勝ち』

…この一言に尽きます(笑)
(記事作成・2007年11月4日)


基本材料のプラ板(タミヤ製)。
主に0.3mm、0.5mmを筐体の外装に使っています。
設計は非常にいい加減で、雑誌の写真や実物を観察してジオラマ用フィギュアと見比べながら、
大体の大きさとボタン・スピーカーの位置等を決定するという非常に乱暴な方式。
プラ板に輪郭線を描いて切り出しているために図面が存在しません。
切り出した材料は3mm角棒を骨組みにして組み立てていきます。
2mm丸棒は「DDR」の背面バー等に使用。「トイズマーチ」辺りからスチレンボード(タミヤ製)も併用しています。

モニター画面のガラスは初期の一部作品には透明プラ板を張ってましたが、
月日が経つと曇ってしまうため、最近は省略しています。
その他、ゲーム雑誌等から画面やマーキー(看板)のコピーを使用しています。

バーニア&リベットパーツ。(コトブキヤ&ウェーブ製)
本来はメカ系モデルの改造用パーツですが、当作品では様々な部分に利用されています。
プラ板から、こんな小さな円形のパーツを切り出して作るのは難しいだけに、
このようなパーツは本当に助かります。

リベットは「ポップンミュージック」のボタンに使用。
バーニアは「ビートマニア」等、スピーカー部分に使用しています。
このパーツを偶然発見するまでの初期の作品では洋服のボタンを使っていました。

ジオラマ用フィギュア(フジミ製)。
当作品は実際の筐体をメジャー等で実測せずに、ほぼ目視だけで製作しています。
このフィギュアはジオラマの装飾用だけではなく、筐体を製作するためにも必要な存在です。
筆者と同じ身長の175cmと仮定して、筐体の大きさやボタンの位置を割り出しています。
昔の自分のブログに晒した製作中の筐体達。
この頃(2007年初頭)は本格的に取り組んでなくて、照明とか準備不足のまま撮影したので画像が非常に暗いです…
後ろの「ラップフリークス」は良く見ると、まだハンドクラップが付いてません。
確か、本体はかなり前に完成してたもののハンドクラップに使う材料に悩んでたからかな?
その後、バーニアパーツを発見して無事に完成しました。
これは企画書のみの筐体。
左から「タイトル不明」「DJ BEATS B」「DJ BEATS A
これも製作自体は随分前からやってまして、1年以上放ったらかしにしてたもんでプラが黄ばんでます…
製作中の「ビートマニアII」。
上部のスピーカーやボタン類が付いた状態。
幻の筐体と言われるだけに「ラップフリークス」よりも謎が多く、製作は非常に困難を極めました。
当時、海外のゲームサイトで偶然発見した小さな筐体画像1枚と、
この筐体と似てると言う噂のあった「キーボードマニア」を手掛かりに製作を進めました。
ビートマニアmini」。
右は比較用の「ビートマニア」。
ところが完成して暫く経ってから、スタートボタンの位置が違うと掲示板(初代)で指摘をいただき、
すぐに修正しました。
製作中の「ポップンミュージック(カラーバリエーション)」。
正直、こんなに沢山の色があったなんて最近まで知りませんでした。
「ポップン」なんて殆ど遊ばないしなぁ。
この筐体に関しては、2ちゃんねる「音ゲー板」の質問スレッドで色々情報提供していただき、
非常に助かりました。
この後、さらに2台追加しています。
製作中の「DDR(新筐体)」。
当時は気付かなかったんですが、コイン投入口部分の表現が実物と異なっていたので、
製作済みの「DDR」筐体もついでに修正することに。明らかに筆者の観察不足です。
散々目にしてるのになぁ…
製作中の「ビートマニアII DX(新筐体)」。
この筐体の特徴であるフレームは、プラ板に図面を書いた治具を使って作っています。
熱を加えて形を整えたプラ丸棒を瞬間接着剤で治具に仮止めして、
短く切ったランナー伸ばし棒を一つ一つ接着していきます。
製作中の「トイズマーチ」と「DANCE86.4」。
これまでのシリーズと違い、直接見た事が無い筐体を数少ない資料のみで作るという無茶な工作をしています。
幸い2機種のデザインに共通点が多いため、何とか形になりました。
製作中の「ドラムマニア(新筐体)」。
製作済みの「ドラムマニア」を横に置き、実測しながら製作。
見た目より製作難度は低く、ドラムセットを組むのが一番楽しい作業でした。
製作中の「ギターフリークス(新筐体)」。
上記の「ドラマニ」と同じく、製作済みの「ギターフリークス」を横に置き、実測しながら製作。
解説記事にもあるように、完成までかなり時間が掛かりました。
ついでに両脇に接続するスピーカーユニットを2組製作して、旧筐体を「リンクバージョン」に改造しました。
製作中の「DDRX」と「北米版筐体」。
先に製作しておいた「試作機」を手本に同時進行で製作。
展示している筐体は3台ですが、実は「試作機」を2台作ってまして、
1台は以前に参加したオフ会でお会いしたDDRの某ランカーさんにプレゼントしました。
仮組み状態の「リフレクビート」。
2010年7月のロケテスト当日から製作に入り、実機可動の一ヶ月前での完成度。
画像で見ると判ると思いますが、この作品辺りから徹底した省力化(と言う名の手抜き(笑)を実践してまして、
モニターの基部・両脇のスピーカー、さらに筐体後部の円盤と右側の柱はスチレンボード製。
隣は比較用の「jubeat」。
ギターフリークスXG」「ドラムマニアXG」。
まずは大体の感じを掴むためにフィギュアを手元に置き、稼動後に入手したパンフレットを見ながら、
ギタフリの大型スピーカーユニットとドラマニのステージ部分から製作。
ギタドラシリーズは数える程しか触った事が無く、文字通りの手探り状態で製作を進めました。
ドラムマニアXG」。これで40%程度の完成度。
バスドラムの基部はスチレンボード製。良く見るとスピーカーの形が2台とも同じ…
実は筐体のデザインが気に入ったので、2台とも通常筐体で製作する予定だったんですが、
途中で「SD筐体」の情報が入ってきたため変更しました。
ギターフリークスXG」。コチラも40%程度の完成度かな?
当作品は基本的に後ハメが出来ない構造なので、この様に先に塗装を済ませて組み立てる場合もあります。
後ろの「ドラマニXG」も1台が「SD筐体」に変更されています。
仮組み状態の「サウンド ヴォルテックス」。
筐体は非常に簡単なんですが、X字状のイルミネーションが難関でした。
公開直前まで何度書き直したことか…
仮組み状態の「ダンスエボリューションアーケード」。
「jubeat」以降に追加した作品は基本的に2台作る事にしてまして、この大型筐体も例外ではありません。
2台ともロケテストで見掛けた筐体を元に製作してましたが、稼動直前に公開された筐体
意外と大きな変化がありました。
既に2台とも画像にある完成度でしたが、取り急ぎ1台のカメラセンサー部とコンソール部を変更。
後は資料に基づいて「試作機」「通常型」と同時進行で製作。無事に稼動日公開に間に合いました。
ロケテストから期間が長いとこんな事があったりするんで、面倒でも2台作って損は無かったなぁ…

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